同じものを見ているつもりが

先日、「科捜研の女」の再放送を見ていたら世の中にはとんでもない能力を持っている人がいるという。何でも他の人とは違った色彩で見ることができるという。 普通の空にオーロラを見ることができるという。そんな人の見る景色を凡人である私は想像することは…

ボブ・ディランとノーベル賞

ボブ・ディランがノーベル文学賞を貰ったそうである。賛否両論あるようだが、意外であることに異を唱える人は少なかろう。フォークあるいはロックをやっていると、親なんかからは、 「下らないことをやってないで、ノーベル賞を貰うような仕事を目指せ」 な…

ウルトラQ 育てよカメをみる

ウルトラQの中で妙な意味で記憶に残る作品です。 これを子供の頃にみたときに、子供心にもいかにも低予算で作られたと思いました。まず、怪獣が出てこない。同じ怪獣が出てこないものに「開けてくれ」があります。こちらは、なんだか心に響くものがありまし…

北風と太陽

ナンシー関さんのエッセイを読んで笑ってしまった。なるほど才能のある人は、着目するところが違う。もっとも、気づいていなかったのは私だけで多くの人はすでにご承知のことかもしれない。さて、前置きはここまでにして本題に入る。『北風と太陽』の寓話で…

ボーナス

ボーナスの季節が始まる。 父がボーナスで軽自動車を買ったことがあった。我が家にとっては初めての自家用車であった。三菱自動車のミニカ。 2ドア。今の軽自動車と比較すると、何と小さなクルマか、と思ってしまう。この小さなクルマで名古屋から紀伊半島…

外食での会話

子どもの頃あまり外食というものをした記憶がない。父は食事というものに頓着する人ではなかった。口に入れば何でもいい、というのではないが、これが食べたいとあまり言わない人だった。それとは関係ないかもしれないが、外で食べるよりも自分の家で食べる…

週刊現代によれば、大山のぶ代さんが認知症を患っているらしい。大山さんといえば、料理が得意な人だった。また、とてもシャキシャキした感じの人だったと思う。素人考えからすると、認知症から最も遠いところにいる人に思える。でも認知症になる。この病気…

はじめに

人が歴史の一部分を構成するとすれば、多くの人はほんの小さなパーツに過ぎない。後世の人から見れば、そのパーツは顕微鏡を使わなければ見ることができない程度のものであろう。たが、その人にとっては大切な人生であり、その人生での主人公はその人自身で…