北風と太陽
ナンシー関さんのエッセイを読んで笑ってしまった。
なるほど才能のある人は、着目するところが違う。
もっとも、気づいていなかったのは私だけで多くの人はすでにご承知のことかもしれない。
さて、前置きはここまでにして本題に入る。
『北風と太陽』の寓話である。
これは、北風と太陽のひまつぶしに、人間が翻弄される話とナンシー関さんはいうのである。
確かに、北風も太陽も人間のためを思ってコートを脱がすのではない。
あくまでも、彼らの自己満足のための競争である。
この競争のために、人間は暑い思いをしたり、身の危険を感じたりする。
案外、自然界の出来事はこうした事情で行われているのかもしれない。
今年は春からたいへん暑い日があった。ということは、太陽が何かと力比べなんかをしているのであろう。
できれば、勝負がついて穏やかな夏の到来といきたいものである。