ウルトラQ 育てよカメをみる
ウルトラQの中で妙な意味で記憶に残る作品です。
これを子供の頃にみたときに、子供心にもいかにも低予算で作られたと思いました。
まず、怪獣が出てこない。同じ怪獣が出てこないものに「開けてくれ」があります。こちらは、なんだか心に響くものがありました。
そもそも荒唐無稽な話が、コミカルに展開していきます。見ているこちらは、怪獣がいつでるか。いつ怖い思いをするか、と期待して見ているのですから、笑いが出て来ません。
完全に肩透かしを食らった思いだけが残った記憶があります。
今回、改めて見てみると、面白いことに気がつきました。
まず、銀行強盗が登場するのですが、彼らが乗っている車が当時としてもクラシックカー。こんな目立つ車で銀行強盗する奴はいないです。
次に、銀行強盗の服がいかにもギャングそうろうです。
昼間の日本でこんな格好をしていてはNシステムがなくても追跡ができてしまいます。
一方で、終わりの方のストーリーはちょっとシュールでシニカル。大人が見ると面白いできかもしれません。
ニヤリと笑ってしまいます。
また、こんな建物が映って当時の東京を感じることができます。